近ごろ、ビタミンCが再び注目を集めており、
生ビタミンC(ピュアビタミンC)の美容液が人気です。
数あるビタミンCコスメの中から、
あなたに適した製品の選び方や使い方、そしてそれらの製品の違いまで、
ていねいに解説いたします。
本サイトで
わかること
「口コミを見た」「デザインがよかった」「雑誌でみつけた」「芸能人やインフルエンサーが使っていた」など、特定の化粧品を使ってみたくなる理由はさまざまです。
しかし、どれも目的は同じ、「お肌に実感を得ること」なんだと思います。そのために「いま気になるビタミンCコスメがどんな製品か?」を知ることがたいせつです。ビタミンCコスメの購入前に役に立つページです。
運営者情報このサイトは、20年にわたってビタミンCスキンケアを開発してきたスキンケアファクトリ―が、長年培ってきた知見をもとに「ビタミンCを実感する」ことにフォーカスしたビタミンC化粧品の見つけ方、選び方を解説します。ぜひ、あなたに合ったビタミンC化粧品を見つけてください。
なぜビタミンC化粧品を使っても効果が実感できなかったのか?
ビタミンC化粧品は、美肌成分としてさまざまな美容効果が期待される人気アイテムですが、「期待外れ」「なにも実感できなかった」という人もいらっしゃいます。
この理由をわかりやすく解説します。
一番の理由は「化粧品選び」ですが、間違いのないビタミンC化粧品を選んでも効果が得られないこともあり、ほかにもさまざまな要素が関与しています。
ビタミンC化粧品を評価する際には、以下のポイントも考慮しましょう。

この記事では、ビタミンC化粧品が実感できない理由と具体的な事例を紹介しています。
効果的なスキンケアには、
- 個人の肌質や状況に合わせた化粧品選び
- 正しい使い方や保管
- 継続的な使用
が不可欠です。
ぜひ、これらのポイントを参考にして、より効果的なビタミンC化粧品の選択とスキンケアを実践してください。
メーカーが指定した用法容量を守っていますか。
たとえば、使用量が少なければ、それだけ実感を得にくくなります。
また、使用順序について、たとえば、油性の化粧品(クリームなど)の後に水性のビタミンCローションを使用すると、油に邪魔されてビタミンCが肌に届かないこともあります。
ビタミンCは不安定で酸化分保管方法に注意解しやすいため、保管方法に注意を払う必要があります。
開封後はメーカーの指定する保管方法を守り、直射日光を避けて高温多湿の場所に置かないようにしましょう。(開封前の劣化防止については、メーカー側の工夫となります。第2章「生ビタミンCとプロビタミンC」でご説明します。)
基本的にビタミンC化粧品は開封未開封を問わず、冷蔵庫保管で構いません。冷蔵庫は水分が蒸発しやすいのでキャップをしっかりしめて保管しましょう。(冷凍庫や極端な低温保管はNGです。極端に温度が下がるとビタミンCやそのほかの成分が析出してくることがあります)
ビタミンCは即効性のある成分ではなく、時間をかけてじっくり肌の改善を促すものです。 そのため、短期的な使用で肌の変化や実感が得られなくてもあきらめずに、中長期的に継続することが効果を実感するためには重要です。目安としては3か月、最低でも1カ月はしっかり継続してみることをお勧めします。
使用条件によって異なります。
使用中のお肌に刺激を感じた場合にはこの限りではありません。無理に継続せずに刺激のない別の製品をご使用になることをお勧めします。ビタミンCコスメの刺激については、第2章「生ビタミンCとプロビタミンC」でご説明します。
ビタミンCは、お肌の万能成分とも呼ばれ、肌のハリ、つやをもたらす、トーンアップ、くすみ、毛穴、ニキビなど、広く効果が期待できます。しかし、「シミを消す、たるみを引き上げる」といった劇的な効果を出すことはできません。
専門機関のビタミンC施術であれば、多くの方が短期間で実感を得ることができますが、一般の化粧品とはその使用条件(使用量やビタミンC活性、浸透方法)が異なるため、まったく同じ種類のビタミンC(または誘導体)を使用していても化粧品とは区別されます。
特に医薬部外品(薬用化粧品)や化粧品は効果が穏やかであることが前提とされていますので「長期間の使用」が前提となります。(何を期待するかにもよりますが)使い方次第では、化粧品でも実感を得ることは十分可能です。しかし、差し迫ったお悩みに対しては、美容皮膚科などの専門機関での施術と併用することがもっともお勧めです。

生ビタミンCとプロビタミンC
ビタミンCは美肌成分の中でも特に注目される成分の一つであり、肌のトーンアップやハリ、ツヤ改善など、たくさんの効果があります。この成分は、日常的に私たちがビタミンCと呼ぶ「アスコルビン酸(生ビタミンC)」と、そこから派生した「ビタミンC誘導体(プロビタミンC)」にわけられます。

化粧品に配合する
ビタミンCには
大きく分けて2種類ある
アスコルビン酸
(生ビタミンC、
ピュアビタミンC)
ビタミンC誘導体
(プロビタミンC)
この記事では、生ビタミンC(ピュアビタミンC)について解説します。
生ビタミンCとは、通常、私たちが「ビタミンC」とよんでいる物質のことで、化粧品原料にも使われています。水に溶けやすく高配合が可能ですが、水に溶かすとかんたんに酸化分解して活性を失います。そのため、生ビタミンC美容液にはビタミンCの活性を維持する工夫が凝らされています。
ビタミンC(生ビタミンC)は海外製品に多く使用されており、ビタミンC誘導体はもともと日本で広まった原料です。
ビタミンC(生ビタミンC)については、安定性の悪さをカバーする添加物などが「化粧品に繊細なテクスチャーを追求する日本市場では合わない」とされてきました。
しかし、近年は技術的にも向上し、日本の女性にも受け入れられるレベルの製品も見られるようになりました。しかし、ビタミンC誘導体をわざわざ使用することにも理由があると考えるのが自然でしょう。
メーカー毎にビタミンC処方についての考え方がありますので、ホームページなどでしっかり確認し、実際に試してみて、ご自分のケアに取り入れるかを決めるのが良いでしょう
「生ビタミンC」「ピュアビタミンC」は、原料や成分の正式名称ではありません。いずれもアスコルビン酸を示す名称(呼び名)で、ふだん私たちが「ビタミンC」とよんでいる物質のことです。ビタミンC誘導体と区別する目的で「生」「ピュア」という呼び方をしています。
化粧品成分としての長所は、原料コストが安いこと、水に溶けやすいため高配合が可能なことですが、安定性が悪く、肌への吸収や刺激性に課題があります。
水に溶けやすい生ビタミンCですが、水とはあまり相性が良くありません。水に溶かすとかんたんに酸化分解して活性を失います。そのため、生ビタミンC美容液(ピュアビタミンC美容液)は、水以外の(酸素を含まない)液体*を用いて美容液を作る工夫をしています。さらに肌への浸透性を補うための成分を添加することもあります。
エトキシグリコールや多価アルコールなどの溶剤
水を使わず処方されたビタミンC美容液は、独特な使用感をもつため、好みが分かれます。
さらに生ビタミンC自体の刺激の他、溶剤による刺激にも注意が必要です。特に敏感肌の方は、最初にサンプルで独特な使用感や刺激を試すことをおすすめします。

ビタミンC誘導体について
生ビタミンC美容液を作る際に「水を使用しない」など処方上の工夫がなされていることを紹介しましたが、別の方法として「アスコルビン酸(生ビタミンC)自体を改造してビタミンC誘導体にする」方法があります。
ビタミンC誘導体は生ビタミンCよりも高コストですが、浸透性や安定性を高めたり、刺激などを抑えることが可能になります。

この記事ではビタミンC誘導体とその選び方について解説しています。
ビタミンC誘導体にはたくさんの種類があって、それぞれに特性があること、ビタミンC誘導体を使っていれば安心というわけではないことを説明します。
いま、気になる化粧品にはどんな種類のビタミンC誘導体が使われているかなども分かるようにできるだけ簡単に解説しています。
ビタミンC誘導体は、生ビタミンC(アスコルビン酸)の構造を変化させた物質のことでプロビタミンCとも呼ばれています。
安定性や浸透性など生ビタミンC(アスコルビン酸)の欠点を補うことを目的にたくさんの種類のビタミンC誘導体が開発されており、安定性、浸透性のほかにも溶解性、使用感など、それぞれにさまざまな特長があります。
基本的に「肌で生ビタミンC(アスコルビン酸)に変換されて機能する」ように作られていますが、そのメカニズムの違いや適切に生ビタミンC(アスコルビン酸)に変換されるかどうかがビタミンC誘導体の効果の違いとなります。

ビタミンC誘導体は、ビタミンCに変換される
ビタミンC誘導体化粧品選びで大切なことは、
- ビタミンC誘導体の種類
- 安定性、浸透性、濃度(配合量はそのビタミンCにかなっているか )
- 活性を維持する工夫は?
そのような観点からビタミンC誘導体を選ぶ際のポイントを様々な角度から検証します。

ビタミンC誘導体にはたくさんの種類があります。その特性と代表的なビタミンC誘導体について解説します。
- 浸透性の高さ
- 浸透性の高さで最も定評のあるのがAPPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)です。効果、実績共にたいへん評価の高いビタミンC誘導体ですが、ほかのビタミンC誘導体と較べるとたいへん不安定で壊れやすいのが欠点です。また、ビタミンC誘導体の中でもとりわけ高価な(生ビタミンCの数百倍)ため、高級ラインの化粧品に限定的に使用されることが多いのも特長です。
- 医療機関での実績
- 化粧品原料としての高い実績と長い歴史をもつのはリン酸型ビタミンC誘導体です。APS(アスコルビルリン酸Na)、APM(リン酸アスコルビルMg)の2種類があり、皮膚科で最もよく使用されています。しかし、化粧品原料としては、やや取り扱いが難しいため、より安定性が高くて扱いやすいビタミンC誘導体が選ばれることも多くなりました。
安定性、浸透性、刺激性全てにおいてバランスがよく、信頼の高いビタミンC誘導体です。 - 油性タイプ
- もともとアスコルビン酸(生ビタミンC)は水溶性ですが、これを油性に変えた代表的存在がVCIP(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)です。
安定性が高く、肌への浸透も高いのが特長で、皮膚でエステラーゼという酵素によってビタミンCに分解されます。油性のため、クリームや乳液などに配合されることが多い原料です。配合量によってはべとつきが出てしまうことが難点です。 - 安定性の高さ
- 安定性の高さではアスコルビン酸グルコシドが代表的です。原料価格も比較的安いため、取り回しが良く、化粧品への配合事例が多いビタミンC誘導体です。αグルコシターゼという酵素によってビタミンCに変換されますが、αグルコシターゼは主に消化管に存在する酵素のため、皮膚でビタミンCに変換されづらいといわれています。
異なる種類のビタミンC誘導体を配合している化粧品を較べる場合、数字の大小による単純な比較では意味がありません。ビタミンC誘導体は、浸透性、安定性、ビタミンC含有率など、さまざまな要素を考慮して最適な濃度が決まってくるためです。
ビタミンC誘導体は、浸透性、安定性、ビタミンC含有率など、さまざまな要素を考慮して、それぞれの最適な濃度が決まってくるためです。
同じビタミンC誘導体が配合されている化粧品同士でも、製品によって処方が異なるため、単純に濃度だけでは判断できません。高配合されていても、浸透しきれずに無駄になってしまう、不安定ですでに壊れてしまっている、逆に刺激になることもありますので注意が必要です。
濃度についてまとめると・・・
- ビタミンC誘導体の種類によって最適な濃度は異なります。
- たとえ同じビタミンC誘導体を使用していても濃度だけでは判断できません。
- 濃度は高ければよいというわけではありません。
- 推奨配合濃度を目安に判断するとよいでしょう。

ビタミンC誘導体の性質、浸透性、安定性などが異なるため、単純に比較することに意味はありません。
生ビタミンCが不安定というお話をしましたが、化粧品原料全体の中ではビタミンC誘導体も不安定な成分に分類されます。しかし、安定性が高いほど効果的というわけではありません。
なぜならば、通常、ビタミンC誘導体がビタミンCとしての効果を発揮するためには、ビタミンCに変換(分解)される必要がありますが、安定性が高いと「今度はビタミンCに戻りづらい」という問題が生じてしまうからです。安定性の低さをどのようにカバーしているのかが大切です。
一般に水溶性の成分は皮膚へ浸透しづらく、ビタミンCにおいても同じことが言えます。
そのためにビタミンCの一部を皮膚になじみやすい構造に改良して浸透を上げる工夫がなされています。
さらに「油溶性」や水にも油にも溶ける「両新媒性」に改良したビタミンC誘導体もあり、さらに浸透性を高めています。
さまざまな特性を持つビタミンC誘導体をより有利な条件で使用するための工夫がなされています。
- ビタミンCが分解しにくい処方を組む
- 使用前、美容液にビタミンC粉末を溶かして使うタイプにする
- パッケージを1回使い切りに小分けする
- 酸素にふれにくいエアレス容器を使う
- イオン導入機など、浸透を高める美容機器を併用する
- フェイスマスクなど使用法で浸透を高める
- 導入美容液などを活用して浸透を高める
- ビタミンCを肌へのなじみの良いカプセル化して配合する

遠回りをしないための考え方・思考法
使ってみたい化粧品を見つけたら、衝動的に購入せず、まずはいったん立ち止まって検討することをお勧めします。
最初にビタミンCの種類や濃度などを見て、「どんな製品か」をご自身でチェックし、「よさそうだな」と思ったら、次に以下のことをお勧めします。

ビタミンCの実感を得るためのコツ、ステップについて解説します。
- 最初に配合成分などについて、できるだけ見極めること
- 良さそうだなと思ったら、本品を買う前に(無料・有料サンプルや店頭で)実際に手に取って試して「使い続けられそうか」を判断すること。ただし、フリマサイトは要注意。
- 長く続けても効果が分からないことがあるので要注意。
- 継続するためには、なるべく早く実感を得ることが理想。(最短で実感する方法)
- 理由
- ビタミンCを安定化させるための処方は特長的な使用感になることが多い。
使ってみたいビタミンCコスメを絞り込んだら、次は実際に手に取って試してみることをお勧めします。効果を確認することはできなくても使用感を試すことはできます。
特にビタミンC化粧品は「活性を維持する」ことを使用感よりも優先させている場合が多く、実際に手に取って「使い続けられそうか」を確認することをおすすめします。 - お試しができないときは
- もしお目当ての製品にお試し品がない場合、リアル店舗に行ってでも触れてみることをお勧めします。直接お顔には使用できなくても触感(使用感)、におい、色など、直感的に使い続けられそうか、五感を駆使して判断してください。
- ご注意
- サンプルを試すのにフリマサイトは要注意です。
フリマサイトは「偽物が多い」といわれますが、たとえ正規品未開封だとしても要注意です。ビタミンCは保管状態が非常に重要ですが、いつ購入し、どのような保管状態だったかが分かりません。同じ未開封でも作り立てと長時間経過した製品では活性が異なります。
またほとんどのメーカーがフリマでの購入品については保証対象外としていることもあり、お試しといえども正規ルートから購入されることをお勧めします。

「続けさえすれば実感できる」わけではありません。
ビタミンCは幅広い世代の肌悩みに応えるすばらしい化粧品原料ですが、その実感を得るためには一定期間の使用が必要となります。
そのため、ユーザーは「このまま続けていれば本当に実感できるのか」の確証がないまま半信半疑の状態で使い続けなければなりません。だからこそ、最初に「成分などの情報を基にこれから使うビタミンC化粧品を評価(判定)すること」が重要なのです。
しかし、もしも最初に少しでも実感が得られれば、何よりも分かりやすく、使い続けるモチベーションも上がります。

大量生産する化粧品で実現させるのは難しいのですが、短期間で実感を得る方法がないわけではありません。
専門機関の施術が短期間で結果を出していることを考えると、「専門機関の施術と同じ用法用量」を再現すれば、つまり、ビタミンCを実感するための条件を「すべて同時に満たす」ことができれば、短期間で一定の実感を得ることができる(※)のです。
短期間で得られる実感内容には個人差があります。また、短期間で実感できたとしても、その状態を維持安定させるためには継続が大切です。
2010年よりスキンケアファクトリ―でも一部のご愛用者様に向けに「短期間で結果を出すプログラム」をご案内してまいりました。そして、2020年6月からは一般のお客さまにもこのプログラムを開放し、以来、多くの方にビタミンCを実感していただいています。(本サイトは体験者1万人記念として2023年6月制作されました)
宣伝になってしまうと他のコンテンツに影響しますので、詳細については割愛いたしますが、本ページをご覧いただいた方には、ぜひ体験していただきたい企画です。
ご興味のある方は下のリンクより確認してください。

ビタミンCケアを成功させる3ステップ
ビタミンCは美肌に欠かせない成分として注目されていますが、まずはビタミンCについてしっかり理解して、自分にとって最適なビタミンCケアを選ぶことが大切です。
-
step 01
気になるビタミンC商品の成分表チェック
成分表示から配合されているビタミンC(誘導体)の名前をチェックし、その特性を知りましょう。
-
step 02
使われている成分の
- ・コスト
- ・安定性
- ・浸透性
を一覧表でチェック
ビタミンC(誘導体)の特性を踏まえたうえで、「配合量」、「浸透性や安定性などの弱点をどのようにカバーしているか」などを知りましょう。(ホームページの表記なども参考になります)
-
step 03
- ・自分の肌の悩み
- ・希望価格
- ・ライフスタイル
に合うものならお試し!
本購入前に必ず実際にお試しすることをお勧めします。お試しでは「続けられそうな使用感か」をチェックします。もし、ここで実感できなかった場合にも、使用感が合格ならば、最低1カ月(できれば3か月)は続けてみることをお勧めします。

いかがでしたか。
本サイトを参考に、いくつかビタミンCコスメをお試しいただいて、ぜひあなたにとって最適なビタミンCケアを見つけ出してください。
本サイトがあなたのビタミンCケアのお役に立てれば幸いです。