『奥さまは魔女』で作るWA型英語脳|学習方法_1

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はじめに

はじめに

 タートル企画は、英語学習教材の制作を目的として、2019年3月に設立されました。設立から3年後の2022年5月に、「『奥さまは魔女』で作るWA型英語脳®-新しい英語の学習方法」を文芸社から刊行しました。この教科書では、アメリカのテレビ・ドラマを使って、英語字幕を眼で追い、英語音声を耳に響かせる、という新しい学習方法を説いています。しかし、喋る練習はできません。これに気づいたのは、宮尾登美子の「お針道具-記憶の断片」を読んでいる時でした。

 宮尾登美子は小説「序の舞」を書く時、京都語辞典を片手に、最初から京都弁を使って原稿を書きました。登美子は土佐の下町育ちで、土佐弁が母語です。京都弁は外国語に近いものです。そのため、京都在住の人に原稿を訂正してもらっていたのですが、執筆が半分を過ぎたあたりから訂正の数はぐっと減り、京都弁をマスターした気になりました。そして京都弁が使いたくてたまらなくなり、ときどき口にしてみたのですが、考え考えでしか言葉が浮かばず、書くのとは大違いでした。挿絵作家から「宮尾さんのは、ドスの効いた京都弁やな」と揶揄されました。

「『奥さまは魔女』で作るWA型英語脳®-新しい英語の学習方法」で学ぶと、英語字幕を眼で追うので読む能力は開発できます。英語音声が耳に響くので、聴く能力も開発できます。さらに、文法だけでなく、“知らない単語・分からない熟語・聴き慣れない表現”も解説しているので語彙力が鍛えられ、書く能力の開発も期待できます。しかし、登美子の体験が物語るように、喋るためには自分の考えを頭の中で英語に直し、口から出す練習が必要になります。このウェブ・サイトは、英語が喋れるようになるための練習の場として開設しました。

本書ご購入方法

下記の通販サイトより本書をご購入頂けます。

学習方法

「はじめに」に書いたとおり、このウェブ・サイトは教科書の補完が目的です。そのため、教科書のエピソード毎に制作されています。構成は共通で、つぎのとおりです。

エピソード番号・和文題名
A) 基礎編
B) 発展編
C) 自己練習編
補足説明
エピソード番号・和文題名
エピソード番号・和文題名
教科書では「奥さまは魔女」第1シーズンの第16話までを採り上げています。
エピソード番号・和文題名によって、教科書の第何話に対応しているのか、確認してください。
A) 基礎編
A) 基礎編
教科書では、5番目の項目として≪ワン・ポイント・レッスン 英文法≫が設けられています。基礎編では、該当ページを明示した上で、例文を転記しました。復習してください。
B) 発展編
B) 発展編
喋る能力を開発するためには、登美子が実践したように、日常生活で使ってみる必要があります。しかし、登美子と同じように、「考え考えでしか言葉が浮かばず」という状況に直面します。
そこで、発展編として、考えなくても言葉が浮かぶように、英語で“skit”と呼ばれる寸劇を創作しました。寸劇の設定・場面は冒頭に記述してあります。それを理解してから練習してください。もしも学習者に、いっしょに練習してくれるパートナーがいたら、役を振り、本物の寸劇として練習してください。パートナーがいない場合には、一人二役でやることになるのですが、設定・場面、ト書きなどの部分も含めて口に出すと、臨場感が得られます。どちらの場合も、自分の役の台詞を口に出し、相手役の台詞を聴き、それだけでストーリーを展開させるのがポイントです。しかし、これでは、従来の暗記型の学習と何の違いもありません。そこで、自己練習編を創作しました。
C) 自己練習編
C) 自己練習編
自己練習編は英語で考える癖を付けるために創作しました。癖は考えなくてもしてしまいます。WA型英語脳®も同様で、身に付けると、考えなくても英語が出て来ます。創作は2つのパターンに分かれています。眼に入って来たものを英語で捉えるパターンと、耳に入って来たものを英語で捉えるパターンです。どちらのパターンも、この場面であればこんな風に練習できるという例を設定しました。それを参考に、実際に眼に入って来た状況と、実際に耳に入って来た日本語に応じて、練習してください。しかし、前者は、状況によっては、口に出すのを控えなければなりません。また、後者は、相手の許可を得ないと口に出せません。口に出して、耳に響かせないと学習効果が下がってしまうのですが、時、場所、そして相手を弁えてやってください。声を出すのが適切でない場合には、頭の中でやるようにしてください。その場合でも、声となって脳に響きます。例えば、「そのハサミ、ちょっと借りてもいい」という日本語が耳に入って来て、相手が英語で返事をするのに相応しくない人物であったとすると、「ええ、いいわよ」と言うことになります。しかし、そのあとで、WA型英語脳®を使って “No problem.”と黙って言うと、その英語が脳に響きます。
補足説明
補足説明
補足説明は、理解を確かとするために作成しました。学習しているのは言語です。数学ではありません。どうしても法則(文法)から逸脱してしまったり、単純でなかったりする部分があります。そのようなところを説明するために、この項目を設けました。細かいところが中心です。重要性に欠けると思われるかもしれませんが、読むだけは読んで置いてください。アメリカのテレビ・ドラマを視聴していて、「文法上おかしいぞ」と感じた時、補足説明を読んでいれば、「そう言えばこんな例外があると、あそこに書いてあったな」と記憶が蘇ります。読んでいないと、これが期待できません。

 断っておきたい事項があります。このウェブ・サイトは教科書を補完するために開設しました。教科書だけでは、喋る能力の習得に限界があります。それを補完するために、寸劇を創作しました。初めから英語で創作しました。しかし、≪ワン・ポイント・レッスン 英文法≫で学習したことの練習に的を絞っています。そのため、ネイティブ・スピーカー的な英語からは乖離しています。教科書48ページに、“Nothing more than a creative challenge”という表現が載っています。これはエンドーラの台詞ですが、寸劇はこの時のエンドーラと同じ気持ちで創作しています。学習者も、一語一句を暗記するのではなく、軽く口ずさむ感じで声に出してください。そして、自己練習は、間違いを気にすることなく、気楽に取り組んでください。「ティー・ショットを打たなければゴルフは始まらない」という言葉があります。語学習得も同じです。

 最後になりますが、本ウェブ・サイトの例文も、「『奥さまは魔女』で作るWA型英語脳®-新しい英語の学習方法」と同様に、文法の教科書などから引用しました。具体的な書名はそちらを参照してください。

 

著者プロフィール

氏名

勝又(KATSUMATA) 章裕(Akihiro)

学歴

1977年3月 慶應義塾大学法学部卒業
1981年3月 シカゴ大学経営大学院MBA課程修了

職歴

1977年~2005年 住友信託銀行株式会社
2006年~2009年 株式会社ディーアンドエムホールディングス
2009年~2019年 株式会社TNPパートナーズ
2019年3月 個人事業主として独立。屋号はタートル企画

英語検定歴

Test of English for International Communication (TOEIC)
受験日 2005年11月27日
得 点
  • Section I (Listening)=495
  • Section II (Reading)=495
  • Total Score=990
  • Percentile Rank=99.8