川崎市高津区の日本茶専門店

　宝暦年間（1760年）”よろず屋”開業を創始として開業。
関東大震災による工場倒壊まで、当地域の名産であった武州茶を製造販売していました。
2014年に古老の記憶を頼りに武州茶を復刻し当店のオリジナル商品として発売開始。

　ほかにも様々なお茶や関連したグッズを取り揃えております。健康的なおいしいお茶の飲み方や、お茶に関する便利グッズなど、お茶に関する事なら当店にお任せください。

　当田中屋は、油田中と呼ばれた鈴木本家より4代目の頃(宝暦年間1760)現在地に分家独立したのを初代とする。

　初代田中屋清八の没年は文化4年7月29日(1807)とあり、創業は宝暦年間と思われる。因みに、鈴木家の始祖は紀州（和歌山）の人といわれ、16世紀から17世紀頃この地に移住したものと考えられる。（一族の家紋は「下がり藤」）
　創業当時は「よろずや」を営んでいたといわれ、その後江戸幕府より度量衡販売の免許を受け、ものさし・はかり・ますの販売をしたことからはかり田中の通称で親しまれ今日に至っている。
　江戸幕府は、日本全国を名古屋を境に東西に二分し、東33ヶ国を守随彦太郎に、はかり製造の全権を委任、金、銀座同様はかり座・ます座を設けて軽量の統一・管理を図っていた。即ち、全ての商取引の単位である度・量・衡の重要な性格上、売り捌き人においても厳しい制限先行のうえ、責　任ある商家のみに販売許可を与えたものであり、その数は極めて限られたものであった。当時商取引で故意に量目をごまかし不正を働いた者は、市中引き回しの上、打ち首獄門に処せられた者もあった。

　明治新政府後も引き続き神奈川県より販売の許可を許され、本家「油田中」が明治29年内で唯一溝口でますの製造の許可を受け製造を開始、その売り捌き人として奔走した。当時馬の背にますを積み輸送している光景を古老は記憶している。尚、ますの原材料は木曾より求めたという。現存する当時のますには「溝口鈴木製」と刻印され、時折その懐かしい王子の製品を目にすることがある。
　その後本家油田中は、不幸にして大正年間11代を最後に断絶している。
　当家はその後、現在地に製茶工場を建設、自園採取の生葉（武州茶）による茶の製造販売も開始、主として東京に出荷していたが関東大震災による工場の倒壊と機械製茶の普及による影響の為製造を中止、以後販売部門のみを継承している。

　以上に述べた通り、信用と伝統の歴史を受け継ぎ、様々な苦難を乗り越え社会の一隅を照らしながら10代を継承、今日に至ることは子孫の最大の誇りであり、現業継承県内唯一の老舗として今後も地道な努力と研鑽を重ね、微力ながら社会に貢献していきたいと願っている。

10代目　鈴木　清　有限会社　田中屋　代表取締役社長

当店オリジナル『武州茶』が、様々な観光土産品に認定されています。
●全国観光土産品連盟　　　　　全国推奨観光土産品　　　認定品
●全国観光土産品連盟　　　　　神奈川県観光土産品　　　認定品
●一般社団法人川崎市観光協会　かわさき名産品　　　　　認定品

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