SINCE 1884
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そば本来の香り、コシ、のどごしは、ていねいな木鉢仕事から。
冴えのあるつゆは伝統のかえし技法から生まれます。
代々受け継がれた日本の味文化。
その記憶を大切にしながら新しい時代感覚を取り入れたそばづくりを・・・。
1884年(明治17年)、川崎大師平間寺のお膝元に創業した川崎大師 松月庵は、おかげさまで130年あまりの間、川崎大師ご参詣の方々をはじめ、多くのお客様に愛され続けるお蕎麦屋さんです。明治のころの絵地図を見ますと、大師参道に軒を連ねる立派な料亭や旅籠、大店の中にあって、開業間もない松月庵は、いかにも門前の蕎麦屋らしい簡素なたたずまいであったことが偲ばれます。
そばは、江戸の昔から庶民にとって最も身近な外食であり、いわば現代のファーストフードのような存在でした。たとえ時代が移っても、「誰もが気軽に味わえるおいしさを提供することこそが、蕎麦屋の原点であり、使命である」と私共は考えます。
初心を忘れず、冒険をおそれず ⏤⏤⏤ 川崎大師 松月庵はこれからも広く皆様に、食の楽しさや幸せをお伝えする蕎麦屋であり続けたいと願っています。
明治の創業以来「二八(にはち)」と呼ばれる手打ちそばや、「かえし」に代表されるつゆ仕込など江戸伝統の技法を四代にわたり受継いでいます。
そば本来のおいしさを味わっていただくため、特にこだわっているのが素材選び。そば粉は北海道産を中心に国内の優良生産地からセレクトし、低速石臼引きにした松月庵オリジナル。じっくりと楺んでコシを出す独自の手打ち技法で打ち上げます。
そばに合わせるつゆは、「かえし」と「だし」を合わせて作ります。
「かえし」は半生がえし。生のままの醤油と砂糖、極上のみりんを合わせ、3週間寝かせて味をまろやかにしています。そして毎朝カツオの本枯節とソウダ節をたっぷり削って、風味あふれる「だし」をとっています。
この「かえし」と「だし」を合わせて、さらに湯せんにかけ、つゆの味をととのえます。
大きな海老が人気の天ぷらそば、天せいろをはじめ、天ぷらのお品物は当店の看板メニューです。
油は極上の胡麻油と天ぷらに最適な綿実油をブレンド。
フライヤーを使わず、百年伝わる天ぷら鍋で熟練の職人が直火を調節しながら、ていねいに手揚げしています。
鴨南蛮、鴨せいろには、人気料理番組で特選食材に選ばれた青森県産の新鮮な生の本鴨を使用しており、鴨肉本来のさっぱりとした旨味を楽しめます。
天丼には、産地直送の滋賀県産こしひかりを使用しています。
お土産としても喜ばれる大師名物くず餅や甘味の黒蜜は、沖縄産の特級黒糖を店主自らが大窯で煮ています。「コクがあるのにやさしい風味」とご好評をいただいています。