特別賞 お菓子工房サラ

大賞 フロンティア部門 ジャパンプローブ株式会社

優秀賞 フロンティア部門 リ・バース株式会社

奨励賞 チーム等々力

奨励賞 株式会社ヤマヨ

特別賞 湯河原担々やきそば会

大賞 エコ部門 株式会社ビッキマン

優秀賞 エコ部門 株式会社横須賀軽金

奨励賞 優成サービス株式会社

 

特別賞 お菓子工房サラ


かぼすを使った菓子の開発

-「おおきくなったら、ケーキ屋さんに…」 女の子の夢がいま、厚木のまちおこしへ。-

ケーキ屋に、なる。 夢を現実に。

お菓子工房サラ 外村代表(中央左)

 「かぼすを使ったお菓子をつくる。それには、きびしいことが、ひとつだけあります」香ばしい焼き菓子の香りがたちこめるお菓子工房サラ。そのまさに工房の隣で、外村貞子代表はおだやかであたたかい笑顔で、こう話した。
 かぼすの収穫期は、1年のうちの4ケ月間。10月後半から2月後半の期間に収穫したかぼすで、1年分の商品をつくらなくてはならないのだ。

 「厚木七沢にかぼすを植えて、まちおこしをしよう」という動きが厚木商工会議所ではじまったのが、4年前。この、かぼすとの出逢いまでは―。
 平成7年に同店を開業した外村氏。それまでは、食品会社の商品開発を担当していた。「独立して、自分の思いを実現したくなったのです。きっかけは、そう、阪神大震災。奇しくも、東日本大震災の被災地である宮城県仙台市への出張から戻った自宅で、私の目にとびこんできたテレビの映像。ほんとうに信じられませんでした。やるなら、いましか、ない。夢をかなえるために、行動しなければ。そう思ったのです」
決心して、会社に辞表を提出、同じ年の11月には、駅近くの3坪半の小さな店舗を借りて開店していたのだ。…なんという行動力。

 なぜ、ケーキ屋だったのか。
 「小さな女の子が、『おおきくなったら、ケーキ屋さんになりたい』『お花屋さんになりたい』って、極々ふつうに口にするじゃないですか。そのまんまなんです。憧れだったんですね。その憧れだけで、なにがなんでも、やりたくなったんです」かといって、思いだけで、当時まだ技術を持たない外村氏が、どうやって開店にこぎつけたのか。
 「本屋さんにあった『ケーキのつくり方』の本を、かたっぱしから買って、1ページずつつくっていったんです。はい、まさに、独学。パイやタルト、パウンドケーキなどの焼き菓子系を中心に覚えていきました」
 さらに開店後に学校に通い、ケーキとパンの師範の免許をとったという。開店してからは、毎朝5時に起きて、11時までに商品をすべて1人でそろえる、という忙しさのなかで。


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運命の、かぼすとの出逢い。

ひとつひとつ手作りで

 「地元のお土産」を、“自分の手で”つくりたかった。郷土色があって、地元の材料を使ったお菓子。ケーキ屋という夢を現実にした後も、外村氏はさらに前を見ていた。地元厚木のお土産となるよう、“大山”の形で、マドレーヌをつくりたい。あんこもいれる。
 そこにちょうど、かぼすでの町おこしの動きが、「これだ!!」と外村氏は思った。
 最初は、あんこにだけ、かぼすをいれてみた。すると、焼き終わったときに、かぼすの香りがしない。これでは物足りない。
 「味も大切ですが、口元に商品をもってっいったときに、香りがしなければいけない、とわたしは思っているのです」そこで、あんこだけでなく、生地にもかぼすを混ぜた。かぼすの香りがいちばん強くなるよう、一般のマドレーヌの必需品バニラエッセンスはあえて使わず、2層目の生地に混ぜる抹茶も、香りのすくないものを選んでいる。外村氏の徹底ぶりは、“味”と“香り”両方にこだわってのことだ。
 「あんマド」はこうした外村氏の思いをこめて、すべて手づくりでできている。生地のしぼりも、あんこの入る位置も、ひとつひとつ異なる。さらにもう1品、つるんとした食感のかぼすの香りと甘酸っぱさが絶妙のバランスである「かぼすゼリー」は、男性パティシエの自信作だ。

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ひろがる思いは、ここ、厚木から。

店舗

 「ケーキ屋さんは、いっぱい、どこにでもある。でも、地元で愛される。地元のみなさんに、『サラがあってよかった!』と思っていただける。そうなりたい、と思っていたところに、かぼすを使うチャンスに恵まれたのです。そして、当店だけではなく、厚木の地元のみんなで、かぼすを使ってもりあがっていきたいですね」
 実は、同じかながわ産業Navi大賞2011の   エコ部門優秀賞受賞の株式会社横須賀軽金の工法との連携から、なにか新しい動きが生まれそうだ。収穫量の限られていることがネックだったかぼすを、粉砕して保存する方法。これなら、従来のように冷凍でなくとも、日持ちする。「かぼすを使った新しいケーキ、考えてますよ」外村氏の笑顔が、ますます輝く日も、近い。

お問い合わせ 電話:045-671-7125 FAX:045-664-7598
一般財団法人神奈川県経営者福祉振興財団 企画事業部

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