奨励賞 株式会社ヤマヨ

大賞 フロンティア部門 ジャパンプローブ株式会社

優秀賞 フロンティア部門 リ・バース株式会社

奨励賞 チーム等々力

奨励賞 株式会社ヤマヨ

特別賞 湯河原担々やきそば会

大賞 エコ部門 株式会社ビッキマン

優秀賞 エコ部門 株式会社横須賀軽金

奨励賞 優成サービス株式会社

 

特別賞 お菓子工房サラ


黒染め加工した鋼鉄及び鉄の評価手法の確立と処理条件の最適化

  • 代表取締役: 河合 泰臣
  • 所在地: 〒224-0043 横浜市都筑区折本町278-1
  • 設立:1992年1月 従業員数:11人 
  • 資本金:1,000万円
  • TEL: 045-471-3303 / FAX: 045-471-3452
  • 産業Navi個店ページ:https://www.navida.ne.jp/snavi/5271_1.html
  • 公式ページ:http://www.yamayo.org

-古い技術と侮るなかれ-

温故知新を地で行く

株式会社ヤマヨ 河合代表

 「こんなに無害で良い技術をこのまま終わらせてはいけないという思いがありました」そう熱く語るのは、代表取締役・河合泰臣氏。
 黒染め加工とは、古くからある鉄の表面処理方法である。アルカリ処理によって鉄の表面に四三酸化鉄(Fe3O4)という酸化被膜をつくる。被膜は「サビ」の一種で、一般的に「黒サビ」と言われている。黒サビは、通常の「赤サビ」と異なり、非常に強固ではがれず、さらに被膜が下に潜るので部品の寸法に誤差が生じないといった利点がある。また、鉄の表面を美しい黒色に染め上げることから、「見栄え品質」も大幅に高めることができる。
 このように大変優れた技術であるにも関わらず、黒染め加工の市場は減少傾向にあるという。
 その理由の一つには、「化学的分析データや文献がなく、ほとんど職人の勘に頼ってきた」という処理の難しさがあった。
 これまで同社でも黒染め加工処理を施した商品のクレームがあったが、データや文献がないので、何をどうすれば品質の改善ができるのかがわからなかった。
 もう一つの理由は、「黒染め加工企業の多くが品質の悪いものを平気でつくり、それをスタンダードとしてしまい、黒染め加工の評価を落としてしまっている」ことだ。
 そのため現在、黒染めはメッキや、ステンレスなどの特殊合金に押され、表面処理の市場でのシェアが減っている。
 「黒染めはメッキより剥がれやすい」「黒染めは古い技術だ」というのが、世間の黒染め加工に対する評価となってしまった。
 「黒染めをバカにするな」
河合氏の職人魂に火が付いた。


このページの先頭へ

理解者との出会い

黒染め

 神奈川県産業技術センターとの共同研究の船出は前途多難だった。
 最初は黒染めを持っていっても、「どうせ昔の技術」「たかがサビ」と相手にされなかった。それでも諦めず通い続けたところ、“理解者”が現れた。機械・材料技術部の本泉氏である。
 「皆、新しい技術に目がいきがちなんですが、彼は、まだ若く、柔軟な発想を持っていたので、黒染めに興味を持ってくれたんです。本泉さんの協力がなかったらここまでできませんでした」
 ここから本泉氏と二人三脚の研究が始まった。その中で、一番苦労した事は不良の原因を特定するために、「不良品」を再現することだった。
 「もともと良いものをつくることを目指しているのに、わざと不良品をつくらなければいけないというのは大変な作業でした」  
 その不良品をもとに試行錯誤を繰り返し、イオンビームによる試料加工技術やEPMA(電子線マイクロアナライザー)等を用いて、不良の原因を特定することにより、世界最高レベルの分析データの蓄積に成功、他社の追随を許さない世界最高水準の仕上がりを実現した。
 

このページの先頭へ

飽くなき技術向上の追求

社員

 現在、取引先は約2,000社。
 「ヤマヨの黒染めは良いらしい」
 この口コミで評判が広がり、顧客が増え続けている。
 今後の目標は黒染め加工で、ものづくりの最高峰「ものづくり日本大賞 伝統技術の応用部門」で、内閣総理大臣賞をとること。
 さらに今後は、神奈川県産業技術センターと共同で技術の一部を公開することに決めたという。
 「黒染め業界に一石を投じようと思ってます。そうすれば他社さんもやる気を出してくれるでしょう」
 「黒染め加工の評価を高める」職人としてのプライドをかけた挑戦は、なおもつづく。

お問い合わせ 電話:045-671-7125 FAX:045-664-7598
一般財団法人神奈川県経営者福祉振興財団 企画事業部

このページの先頭へ