自然界の驚異  森林セラピーをご存知ですか?

 森林セラピーとは、健康診断と森林浴を組み合わせたもので、科学的に数字で表すものであります。
ドイツを中心としてヨーロッパ各国では、以前よりさかんに行われておりますが、遅ればせながら我が国でも数値化されたことにより、予防医学の観点からも注目されるようになりました。
森林セラピーは森の風景や香り・音色・肌触りなどを感じながら心身の元気を取り戻す健康回復・維持・増進活動。森林の持つ癒し効果の生理実験を通して科学的に解明する点で森林浴とは異なり、予防医学の観点からも感心が高まっている。
06年から、林野庁や国土緑化推進機構などからなる実行委員会が「セラピーロード」「森林セラピー基地」の設定を開始。両者とも一定の生理的効果を満たした森林で、「基地」は、散策路に加え、宿泊施設や健康に役立つ独自のプログラムがある。
千葉大学環境健康フィールド科学センターの宮崎良文教授(生理人類学)らが05年から2年間、全国24ヶ所で288人に行った生理実験では、唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの濃度が、森林では都市に比べ約13%減少。リラックス時に高まる副交感神経活動も約56%高進し、血圧や脈拍が下がることもわかった。
また、日本医大の李卿医学博士が06年、長野県の赤沢自然休養林で行った調査では、がんなどに対抗するナチュラルキラー細胞の活性度が森林浴2日目に56%上がり、都市に戻った一ヶ月後も23%上昇の維持されたという。
(朝日新聞平成19年5月1日号より)

住まい塾 塾頭  常盤正道

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