「ボートの試乗会をやります、ぜひ来てくださいね!!」
去る3月初旬にパシフィコ横浜で開催された、「ジャパンインターナショナルボートショー2011」。
その取材の時に産Navi会員の有限会社ロッキーマリン(ボート販売・レンタルボートクラブ運営)取締役の島田絵梨さんが、スタッフにこう声をかけてくださった。
その2か月後。マリンスポーツに無縁で過ごしてきた自分が、いきなり、5月7日に真鶴の駅に立っていた。
しかも、震災を間にはさみ、島田さんは精力的に震災復興支援に動き、その売上を全額被災地へ寄付のチャリティーバザーも同時開催するという。
まったくの初心者の産Naviスタッフ、わからないことは事前にFacebookのメッセージでやりとり。(日頃から、島田さんと産Naviスタッフは、ツイッターやFacebookでつながっていて。WEB・ブログ・ツイッター・Facebookといった情報発信ツールは、すべて島田さんが運営!!)
Q:まったくはじめてです、いったい、何を着て何を履いて何を持っていけばよいでしょうか?
A:初めての方が安心して楽しめるボートライフをご提案するのがうちのコンセプトですから、まったく大丈夫です♪スカートやワンピース以外、長ズボン、デニム、カーゴなんでもいいですが、海の上は陸より冷えるので靴下&スニーカーがお勧めです。ヒールのある靴は足元が危ないので、避けて下さいね。
島田さんのアドバイスをしっかり守って、さあ、当日。残念ながら天候はよくなく、傘を持って肌寒いなか、出発。
でも、はじめて降りたJR真鶴駅は。
雨はやみ、なんだか気温もあたたかかった。
駅からタクシー(またはバス)で5分ほど(徒歩でも15分ほどだそうです)で着いた岩漁港。
そこは、もう、目の前が、すぐ、海。
海が好きで、このお仕事をはじめた、と自然に日焼けした笑顔が素敵な島田さん。
「船の免許も、入社してからとりました。
海が好きだったので、ダイビングの免許はもっていたけど。
海って、気持ちがいい。もう、仕事で出ていても楽しくって、うれしくって。
そこに、釣りの楽しみがプラスされるとね、もう、遊びの組み合わせが無限大にひろがるんですよ。
海に出て、魚を釣って、途中島に寄って食事をして、持ち帰った魚で家族までまきこんで、一緒に楽しめちゃう」
(写真右上:大切な思い出の詰まったお客様の釣り写真がたくさん飾ってある社内)
「船って、名前をつけなきゃいけないの。それもあって、心がこもるんです、愛着がわく。
ただ借りて乗るだけでなく、自分のボートを持ち船長としてやっていくには、やっぱりいろいろな知識が必要です。
それをお客様に教えていくのも私たちの仕事。
ボートを買っていただいて、それで終わり、ではないんですね。
買っていただいたあと、いろいろなご相談にのることで、お客様とつながっているんです」
(写真右:同社2階の窓からの景色・・・会社とボートと海が一体化)
取材中も、ずっと耳に届く、波の音。きいているだけで、ほんとうに癒される。
「海には、癒しの力があるそうなんですね海にでていると、体も丈夫になる。海の力だ、とわたしは思っています」
「気楽にはじめてみればいいんだよ」
と、社長の秋永泰宏さん。(右写真左)
「目にみえない壁が高すぎるんじゃないかな?」
「ほんとうに、ふつうの人が、海を楽しんでいる、そのことを、もっともっとみなさんにつたえたい。1歩とびこえて、こっちに足を踏み入れてほしい」
秋永さんも、島田さん(右写真右)も、「壁」をとっぱらいたいのだ。
・・・産Naviスタッフのなかにも、実は当日まで確かにあった、「壁」を。
さて、今回の取材はいままでとチョット違って、”体験型”。
日頃こわいものなしなタフな自分(笑)も、運動神経がにぶにぶ(笑)で、しかも、クルマにも酔いがち。
こんな自分が、いきなりはじめてボートに乗ってだいじょうぶなのか・・・?
海に入る前に隣の岩漁業協同組合さんの一室で一緒にお昼ご飯を食べ、お友達になってもらった5歳の大先輩まこちゃん(近くのダイビングショップの看板娘さん)に「だいじょぶだよ?」となぐさめてもらい、手をつないでいただきつつ、ボートに向かう。。。
某地元紙の記者さんも取材で同乗。

まず驚いたのが、ボートに乗るまでの距離と時間。
ロッキーマリンさんから歩いて2分ほどで、もう、乗船。
(写真左:これが試乗した白いボート!)
その2分間にも、釣りのお客さんにであい、みんなが声をかけあう。
「これはね、深海1000メートルでとれた魚だよ!!」はじめてきた産Naviスタッフにも、気兼ねなく声をかけてくださる。
もちろん、島田さん&まこ先輩は、大の人気者。・・・海がご縁で、みんなが、つながっているのだ。

さあ。
島田さんのさりげなくあたたかいお心遣い。”酔わない方法伝授”。そして、まこ先輩の存在。
なんと、事前の心配はどこへやら。
はじめてなのに、全く酔わずに、海の風を心地よく感じながら最後まで楽しめたのだ。
途中、海の楽しさ、すばらしさだけでなく、怖さもルールも、教えてくださる島田さん。
海上ならではの風。
ボートに響くうねり。
魚の群れを示す計器の針。
それらを体感しながら、自然の大きさに触れる時間。泳ぐのでなく、大きな船でなく、ボートならではの時間なのだろう。

海にある程度出たところで。
な、なんと、ボートを運転させていただくことに。
波も結構あったけれど、島田さんの手ほどきのおかげで、緊張しながらも楽しくチャレンジ。
「なかなかうまいよ!」
とほめられた、わたしと某紙記者さん。
(写真左:運転席左隣からの景色)
ただ、わたしの運転のときは、さすがのまこ先輩も、ちょっと心配そうだった・・!
試乗会は、毎年1回。

また、乗りにきたい。そう心から思える、初挑戦だった。
(写真右:ボート後方からみた真鶴海岸)

”女性だけで、釣り・クルージング・釣った魚でバーベキュー・・・海遊びガールプラン”
を新しくつくりたい、と島田さん。
『海ってなにやるのもたいへんそう』
『船なんて酔っちゃうから』
『釣りの餌なんて触れない』
・・・
「そんな、女の子が持っている目に見えないさらに高い壁を、とっぱらいたいんです。
特別な人だけがすることなんかじゃなくって、普通の女の子でも、気負わず海遊びができるってことを、もっともっと知ってもらいたい。
そのために楽しく発信しているのが、ブログやツイッター。
全然負担じゃないです。自然にまかせてやってますね♪」

(上・右写真2点:チャリティ販売会の商品。ご近所の海ガールたちのお手製です!)

「ほら、これ、わたしの釣竿。アオリイカ釣り用なんですよ、カワイイでしょ?」
(写真右)
手にとってみると細い!軽い!そして、カワイイ。
島田さんのネイルもカワイイ。
そしてさらに、女性でなくても、みな心配するのが、きっと、餌。

でも、たとえばアオリイカ釣りでは、島田さんの釣竿についているオレンジのカラフルでキュートな「餌木(エギ)」を使うのだそう。
(写真右:島田さんブログより)
見た目もキュートで、女性にぴったり!

島田さんは、ちょうど試乗したあたりで、アオリイカを釣ったそう。
(写真左:島田さんブログより)
「アオリイカはね、俺もまだ釣ったことないんだよ!(島田さんに)先越されちゃったよ。
だから、女の子でも、どんどん釣りにチャレンジしてみてほしいね!」
・・・秋永社長、笑顔の告白。

”船酔いしない方法”。
それは、この、リストバンド。(写真左)
実は翌日も人生初体験のヨットに乗った産Naviスタッフ、2日連続でこのリストバンドのおかげで、全く酔わなかった。
海で遊ぶ。海を愛する。
自分で勝手に、「そんなの無理」「はいれない雰囲気かも」「泳げないし」と、壁を高く積んでしまっていた。
真鶴の海との出会いが、いまはじまったことが、とてもうれしく、自分と同じような壁をもつ方みんなの背中をもぽん、と押してみたくなった。
製造業町工場の取材が多い産Navi。業種はちがっても、経営者さんの思いは同じなのだ。お金じゃなく、つたえたいことが、ある。
「次は、仕事抜きでおいでね!」
波の音とともに、耳にいまでもはっきり残るひとこと。
島田さんと秋永社長、まこ先輩も待っててくれている・・かも?