
リアルで集まっての議論。遠方者はSkype参加も。
仮設住宅のみなさんの生の声をきき、「製造業的」に解決方法を考える。
日頃は、facebookのグループ機能(議論の内容はメンバー限定公開のため、ストレートな意見のやりとりが可能)を活用して、議論。
毎月1回のペースで、リアルで集まっての議論も。
さすがに製造業関係のメンバーたち。ものづくりに関する素材・技術・工法についてさまざまな具体的なアイディアが出る。
ある程度の見積まで脳内にあったり。
だが、全員、復興支援を実行するのは、はじめて。
予算もない、時間もない、あるのは、「なにかしたい」という全員の心意気のみ・・。
仮設住宅の図面と現地の画像を見ながら、何度もアタマを抱えることもあり、当初は「ほんとうに自分たちにできるのか??」と不安を持つメンバーもいたことだろう。
そんなときこそ、「ひとりじゃない、1社じゃない」強みが発揮された。
製造業と一口に言ってもはばひろい。各自の持つ知識や情報、ネットワークそのものが強みでもある。
だが、本人たちも気づかぬうちに、目標に向かうとき必要なことにも、その強みは生きてくる。
迷い悩み考えた結果、決断し、実行する、精神力の維持。
誰かが不安を口にすれば、誰かが冗談も言い、またちがう誰かがそのままWEBで検索して調べ、誰かのひとことで前に進むきっかけができる。
リアルでもバーチャルでも、そんな議論と検討を繰り返し、現地でテスト。
この現地テストで得たものは大きかったのだ。2つの対策について、アタマを抱えて出した結論を、スピーディに実行に移す背中を押した。迷っている時間も、仮設住宅のみなさんは、暑さと、想像を絶する雨音での不眠に悩まされていたのだから。









手元に届いたアンケート1枚1枚に、対策実施について仮設住宅のみなさんからの生の声が書かれ、全員が目を通す。
網戸に関しては、「よい」「わるい」評価が分かれる部分もあったが、全戸が網戸なしに猛暑の8月を過ごさなくて済んだのだ。
そして、室外機の雨音については、「まったく雨音がしなくなった」とのこと。
これも、日本の中小製造業のもつ底力、「発案」から「実行」までのスピードがあったからこそであろう。
ここから、新たな動きもはじまってくるそうだ。
―プロジェクトメンバーの耳にとびこんでくる、さまざまな工具・生産財の過不足情報に、どう対応していくか。
―積極的に、募金活動も実施。
10月2日(日) 茨城県北部のJR水郡線「上菅谷駅」前で開催される「サスガ・カミスガ」というイベントにて募金活動実施!ぜひ現地でお会いしましょう!!
【2011年9月29日〜30日 プロジェクトメンバー(有志)より、ひとことコメントをいただきましたので、掲載させていただきます(到着順、原文のまま)】
●有限会社光和精機製作所(茨城) 佐藤 社長
「震災後、全国の製造業の方々から助けて頂きました。
その恩返しで何か出来ればと思い、熱い方々と一緒にこのプロジェクトで活動させて頂いております」
●有限会社アルカディア(東京) 高野 社長
「なんにもできないことが、悔しかったから・・参加させていただきました。素直な言葉しか・・浮かばないですね」
●株式会社エムエスパートナーズ(神奈川) 伊藤 社長 <産業Navi会員>
「プロジェクトメンバーのお陰で、一人ではできない形で故郷の復興を手伝うことが出来ている事に感謝しております。これからも自分の出来ることを、メンバーの力を借りながら継続できればと思います」
●株式会社モールドテック(神奈川) 落合 社長 <プロジェクト代表:産業Navi会員>
「震災を受けて、何かしなければいけないという思いと、一人では大したことができないという思いがあった。同じような思いの仲間とこうして行動できたことが自分にとって財産になっていると思う」
●株式会社ミナロ(神奈川) 緑川 社長 <産業Navi会員>
「復興支援を通じて出会った人々がいる。元通りに戻すのは無理だけど、残された人達が少しでも早く笑顔を取り戻せるような手伝いになれば良い、そして新たな繋がりで震災前より発展した日本が作れる気がしている」
●株式会社高橋マシンテック(埼玉) 高橋 社長
「震災の支援と言うと募金をするだけ?って何か物足りなかった。モノ作りの業界に身を置いている自分にとって自分達の知識も合わせて役立つ支援をしたいと思っていた。その同じ思いの人達と支援活動を出来る事が嬉しい。自己満足の部分もあるかもしれないが、同じ思いの人達と活動を通じで知合えた人の繋がりは自分の財産だと思う」
●株式会社C&Gシステムズ(東京) 渡邊 部長
「日々は異なる目的を持った人達が、同じ目的を達成するために集まった『製造業的復興支援プロジェクト』。これぞニッポンのモノづくりの底力。被災された方々に、少しでも笑顔を!」
●株式会社サンアイ精機(岩手) 菊地 取締役工場長
「みんな楽しいんだ。みんな冗談ばかり言うんだ。みんな前向きなことを言うんだ。だからきっとみんな少しでも被災者に笑顔になってもらいたいと思ってるんだ」
●有限会社斉藤製作所(神奈川) 斉藤 専務 <産業Navi会員>
「復興支援という御旗の下に、製造業の同志が一致団結して行動している。そんなプロジェクトに参加できたことを心から感謝すると共に、被災地の方々に少しでも喜んで頂ければ本望です」
●有限会社大同製型(神奈川) 鈴木 社長
「不器用な自分が、支援を目的に行動されている皆様と一緒に行動でき微力ながらお手伝い出来る事に感謝致します。被災された方々が一人でも笑顔になれば嬉しいです」
●株式会社エコックス(静岡) 椙田 社長
「3月、何もできない自分がいた。4月、春なのに心は晴れなかった。5月、何かやらなきゃ… 6月、フェイスブックを始め、いろんな人に出会った。
そして7月の深夜、高速を北へ向かっている自分がいた」
仮設住宅のみなさんに笑顔を、とはじまったこのプロジェクト。
実は、同時に、プロジェクトのメンバーにも、笑顔をもたらした。
それがいつか、日本の中小製造業の新たな動き方・つながり方を生んでいくことになるかもしれない・・・・・

