特別賞 インフィニテグラ株式会社

代表取締役: 清水 喜弘
所在地: 〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-2-8 新横浜ナラビル9F
設立: 2010年5月 従業員: 4名
資本金: 3,000万円
TEL: 045-534-9134 / FAX: 045-534-9134
産業Naviページ:-
公式ページ: http://www.infinitegra.co.jp/

カメラ通信システム RazVision

特殊カメラ画像の通信システムは非常に高価でした。
カメラ通信システムRazVisionは、小型サーマル・超高感度等カメラの画像を超格安で配信するシステムです。
ウェアラブル(社会インフラの保守)、IoT(生産ラインの管理)等の用途で主に使われています。
カメラ通信システム RazVision
 

カメラのソリューションが社会インフラを支える

高性能なマイコンボードが価格の壁を破る

 
インフィニテグラ株式会社のRazVisionは、同社が開発した小型サーマルカメラや超高感度カメラの画像を格安価格で配信するシステムである。
特殊カメラ画像の通信システムは非常に高価だった。しかし、同社のカメラソリューションRazVisionは、イギリスのラズベリー財団によって開発されたマイコンボードRaspberry Piを採用することによって、価格を抑えることに成功した。
Raspberry Piは、英国の学校で基本的なコンピュータ科学の教育を促進することを意図して開発された。日本でも、小中学生が自らプログラムしたゲームをインストールするなど、「ラズパイ」と呼ばれ普及しているPiだ。全世界で1200万台が出荷されている。
「Raspberry Piは、性能がいいのに、安価なマイコンボードです。これを採用したことで、価格を低く設定できたのです」と同社代表取締役・清水喜弘氏は語る。カメラソリューションRazVisionにRaspberry Piを採用したものの、そこにインストールするプログラムづくりは非常に困難を擁した。
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専門性の高いカメラの研究開発

 
清水氏は電機メーカーでテレビの研究開発を行っていた。
「テレビというのは、質の違いが分かりにくい電気製品なんです」
だが、清水氏は、その小さな質の違いにこだわるテレビ開発が好きで、「できれば、テレビをつくる仕事を一生続けていきたかった」と語る。しかし、それができなくなった。メーカーがテレビの開発に幕を引いたのである。
テレビと構造が似ているのがカメラ。清水氏はカメラのマーケットが大きいのを見込んで、起業した。
「テレビマニアだという人を聞いたことがありますか? ああ、これはソフトではなく、ハードウエアとしてのテレビマニアです」
確かにテレビという機械が大好きだというテレビマニアにはお目にかかったことがない。
「自動車マニアだという人はいますよね。同様にカメラマニアという人もいる」“外に持ち出せるモノ”がそうなりやすい、と清水氏は読み解く。テレビとの違いをそこに見て、カメラ製品に関するハードウエアとソフトウエアサービスの研究、開発、販売を行うことにした。
「先ほどの言い方ですと、BtoCになりますが、当社の扱うカメラはBtoBです。しかも、安いカメラを大量につくるのではなく、専門性の高いカメラを研究開発していきます」
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モノづくり少年が見る夢

 
RazVisionは、自社カメラにのみ対応するよう差別化をはかった。
同社が開発した小型サーマルカメラや超高感度防滴カメラを、安全帽会社と共同開発したヘルメット用カメラクリップで作業者に身に着けてもらい、カメラ通信システムRazVisionによって現場を中継する。小型サーマルカメラは熱源の感知、0.01ルクス(星夜相当)でも撮影可能な超高感度防滴カメラは、暗所での撮影や装置の裏側や内部の確認が可能である。
近年、社会インフラの老朽化にともなう事故が問題になっている。どんな熟練の作業員でも、見ただけで検査対象の温度は分からない。しかし、たとえば、ガスプラント内を走る数本のパイプの中で、1本だけ温度が下がっているのを小型サーマルカメラがとらえ、配信した管理部門でそれを感知できたなら、逆流ガスによる大爆発を未然に防げる。
暗闇でものを見ることができなくても、あるいは狭小で人が入り込めない場所にも超高感度防滴カメラは入り込んで、そこから配信された画像を専門家が解析できる。専門家が直接足を運ばず、画像解析することでコストダウンにつながり、分析結果の正確性が上がる。
それだけではない、生産ラインにカメラを多数設置し、RazVisionによって目線の高さにあるディスプレイに画像表示することで、作業者がかがんだりするなど負荷のかかる動作が軽減でき、高齢作業員の雇用機会を創出できる。
中学時代、スクリーンに拡大して投影するOHPを改造し、手動式の映写機で友だちとつくったドラマを上映した。モノづくり少年だった清水氏は、「カメラでできる表示、蓄積、解析、配信という4つのソリューションで社会インフラを支えられれば」と、その頃を感じさせる笑顔を覗かせた。
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