特別賞 有限会社森定商店

代表取締役: 森 隆雄
所在地: 〒238-0052 横須賀市佐野町6-18
設立: 1952年1月 従業員: 11名
資本金: 300万円
TEL: 046-851-0951 / FAX: 046-852-7097
産業Naviページ:-
公式ページ: http://morisada-web.jp/

「かながわの海苔」と「猿島わかめ」を練り込んだ「こんにゃく」の商品化とギフト展開

1944年の創業から現在まで、横須賀三浦地域の皆様に支えられ事業を行ってきました。「こんにゃく」という生活密着食品の製造業者として、地元地域に貢献できることを考えた時に生まれたアイデアを形にしました。
かながわブランドである「かながわの海苔」と、東京湾唯一の無人島である”猿島(さるしま)”周辺海域で育てられた「猿島わかめ」を、国産原料にこだわったこんにゃくに練り込んで商品づくりとギフト展開により、神奈川の地域資源のPRを行っています。
かながわの海苔と猿島わかめを練り込んだこんにゃく製品
 

地域貢献を考えた時に生まれたアイデア商品

老舗こんにゃく会社

 
有限会社森定商店は創業1944年(法人設立1952)の業歴を持つ。神奈川県内では古参のこんにゃく製品製造を営む会社である。
こんにゃくという生活密着食品の製造業者として、地域の方々に支えられ、これまで経営を続けてくることができた。感謝の気持ちをなんとか形にしたいと考えて商品化したのが、今回産業Navi大賞特別賞を受賞した「かながわの海苔」と「猿島のわかめ」を練り込んだこんにゃくである。開発の中心となったのは同社専務取締役・森 隆氏だ。
「まさか受賞できるとは思いませんでした。ご連絡いただいた時には、本当にびっくりしました」と経隆氏は言う。
経隆氏の祖父、定 氏が同社の創業者である。当初は、こんにゃくのほか、豆腐も扱っていた。「アイスキャンデーをつくったらどうかというので、夏場はやっていましたね」経隆氏の父で同社代表取締役の隆雄氏が往時を語る。「私の高校時代のことで、自転車で配達を手伝いました。しかし、なにしろ冷凍庫の仕事ですから、暑いこんにゃくの作業場とは温度差が激しくて、(定氏が)神経痛になってアイスはやめました」と笑う。
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こだわりの製品

 
「長男だから継ぐのは当たり前」と考えていた経隆氏は、学業を終えるとすぐには森定商店に入社することはなく、滋賀県のこんにゃく会社で修行する。
「関西のこんにゃくは硬いんです。関東は中間。東北はやわらかくなります」
ちなみに、東北のこんにゃくは白い。現在、こんにゃくの製造には、こんにゃく芋の精粉が用いられる。粉を使うと白いこんにゃくになり、生芋を使った場合は芋の皮が入って黒っぽくなる。
ところが、関東では、白いこんにゃくが好まれない。「漂白してるみたいだという声があるんですね」。そこで、昔からの生芋からつくるこんにゃくに似せるように、アラメやヒジキなどの海藻の粉末で色をつける。
もうひとつ、現在の機械製法によるこんにゃくは、昔ながらの2枚羽根式のバタ練り機を使って攪拌したものと違い、こんにゃくの中に気泡ができない。煮物の場合、こんにゃくの気泡に煮汁が入り込むことによって味が染みる。同店では、機械製造の過程でエアーをコントロールしながら注入することで、気泡を生んでいる。もちろん旧式機械には及びもつかない均一な気泡混入を可能にしている。
この製造へのこだわりが、地元の人々の、「森さんのこんにゃくなら、子どもたちが喜んで食べる」という声につながっている。
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当初は野菜で企画

 
地元への感謝の気持ちをこめた新商品、開発のうえでは、「地域に貢献できるにはどうしたらよいかを考えた時、生まれたアイデアを形にしました」と経隆氏は言う。
地域資源をこんにゃく商品に取り込むのだ。
まず最初は、横須賀三浦の野菜を練り込んだ野菜入りこんにゃくを企画した。「三浦キャベツを練り込もうと考えましたが、野菜には旬があります。お客さまに年間を通じて安定した商品の供給をすることが難しかったため断念せざるを得ませんでした」
そして、たどり着いたのが県が推奨するかながわブランド、横須賀市走 水のかながわの海苔と、横須賀の無人島・猿島の周辺でとれるわかめだった。どちらも風味がよく、国産原料のこんにゃくとの相性は抜群だった。「畑でとれるこんにゃく芋と、海でとれる風味豊かな海苔とわかめを原料とした、陸産物と海産物という自然の恵みの融合というわけです」
製作過程では、茶色い海苔が、こんにゃくの凝固剤と合わせると美しい青色になるなど、思わぬ発見もあった。
横須賀土産用として田楽こんにゃく、うどんこんにゃくなどラインアップも充実。市内のお土産屋さん、温泉施設などにも販路を広げている。持ち帰りにも手軽で、おいしさはもちろん、ヘルシーな健康食という切り口が、時代のニーズに合っている。
「今回の受賞を機に、今まで以上に地産地消の開発、販売に力を入れていきたい」と経隆氏は笑顔を見せた。さらに、「ギフトセット商品の販路拡大及び地産地消商品の商品数を増やし、地域をアピールしていきたいです」と今後の抱負を述べた。
来客者に見せるため植えていたこんにゃく芋の花が咲いた。同店も今後さらに花開く。
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