特別賞 有限会社ティワイアソシエイツ

取締役: 山本 隆久
所在地: 〒243-0401 海老名市東柏ケ谷1-27-1-701
設立: 1996年1月 従業員: 3名
資本金: 470万円
TEL: 046-234-1905 / FAX: 046-235-2061
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プレスブレーキ(板金曲げ機械)用回転金型

プレスブレーキで鉄、ステンレス、アルミ等の板材を曲げる場合、上型と下型を組み合わせて曲げるが、材料の板厚により下型を交換する必要があります。近年の変種、変量の製品加工から、下型の交換頻度が多くなりました。
また、従来の曲げ金型は、その構造から板材を曲げる際、曲げ傷が発生します。
本金型は、従来の下型とは異なり交換が不要で、作業時間が大幅に短縮されます。さらに、曲げ加工時に発生する"曲げ傷"が一切発生しないのでビニールシートを貼る必要がなく、コストの削減もできる金型です。
回転金型 SUSHI BEND
 

お客さまの困りごとを拾い上げオンリーワンへ

お客さまが先生

 
有限会社ティワイアソシエイツが開発した画期的なプレスブレーキ用回転金型とは、どんな金型だろう―
同社は1996年設立。取締役社長の山本隆久氏は、長らく製造機械メーカーに勤務し、海外の製造業者に向けて販売を担当してきた。
「お客さまが、我々の先生」を持論とする山本氏は、現場の声に耳を傾け、不便さの解消や、「このようにできたら」という希望をかなえようと努めてきた。
「板金曲げ加工を中心に据えた金属の森羅万象を扱う」という事業内容でティワイアソシエイツを設立してからも、この基本姿勢は変わっていない。「お客さまの困りごとを拾い上げる、という姿勢です」
そんな中、板金加工の現場で、長い下型の交換が大変であるとの声が、山本氏の耳に入る。
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大変な下型の交換

 
鉄、ステンレス、アルミなどの板材を曲げる、曲げ加工に用いるプレス機械をプレスブレーキという。上型と下型の間に、材料の金属板を挟んで曲げる。材料の板厚によって、曲げのV字が切られた下型を交換する必要がある。サッシ枠など大きな製品の場合、この下型が3メートル、4メートルの長さになる。長い下型は重く、扱いづらくて、交換が非常に大変だ。
山本氏が最初に考えたのは、下型の分割化だった。長い金型では、ひとりの作業者での交換は不可能だ。短い金型をつなぎ合わせることで、下型の交換をひとりで行えるようにしようと考えたのだ。だが、どうしても、製品に金型のつなぎ目の跡が残ってしまう。
これを克服しようとする中で、製品が小さく、金型が小さいところでも、下型の交換が煩わしいことを知る。多品種少量生産向きの、効率性を追及する機能別配置が成されたジョブショップと呼ばれる板金工場では、一日に150〜200種類の品目を生産するという。下型の交換だけで要する時間は相当だ。
「近年、変種、変量の製品加工から、下型を頻繁に交換する必要が出てきた」さらに山本氏は、次のように問題点を指摘する。
「設計者は加工現場を考えずに設計を行う傾向があります。だから、曲げの際の部分に穴をあけるような設計をしてくるわけです」
曲げ際に穴加工がある製品をプレスブレーキで圧力を加えて曲げようとすれば、穴が変形してしまう。これらの問題を解決するために生まれたのが、同社の回転金型SUSHIBENDダイシステムである。
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手間なし、傷なし、摩耗なし

 
材料の板金を曲げる角度のV字が彫られているのが、従来の下型だ。SUSHIBENDダイシステムは、閉じている下型が、半回転して上型と材料を受け止める。このため、曲げる材料や板厚によりV幅の異なる下型を交換する必要がなくなった。
さらには、従来の下型では、曲げ加工の際にV字の両肩の角に板金があたって傷を発生させていた。曲げ傷を出さないために、ビニールシートを張った材料を使用していたが、これを剥がす手間がかかる。シートを剥がしたあとに金属の表面に糊が付着し、これを取るのが面倒であった。シートはコスト面や廃棄するために環境面でも影響が出ていた。
SUSHIBENDダイシステムは、ウイング(回転部分)に溝加工を施し、特殊ウレタンを埋め込んでいる。ウレタンがクッションの働きをしているため、曲げ傷がいっさい発生しない。
もうひとつ、これまでのV台の下型では、上からの一方通行の力で曲げの角度にばらつきがあった。SUSHIBENDダイシステムは、ウレタンで材料をサンドイッチにして固定するため、角度が安定し、精度が上がり、曲げ際の穴加工も変形しない。
さらに付け加えよう、従来型は、V字の肩部分が摩耗し、研磨が必要だった。研磨には時間とコストがかかり、また再研磨も永久に行えず、下型を廃棄し、新たに購入する必要があった。SUSHIBENDダイシステムはメンテナンスを定期に行えば、半永久的に使用できる。
トライアンドエラーでつくり上げた回転金型の名称はS=スーパー、US=ユニバーサル、H=ハイエンド、I=インテリジェントを意味する。それに世界の和食、寿司をかけた。社名は、山本氏のイニシャルと、アソシエイツ=仲間たち。「これからも仲間たちとともにオンリーワンを目指します」
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