奨励賞 わしょクック株式会社

代表取締役社長: 富永 紀子
所在地: 〒252-0318 相模原市南区上鶴間本町4-2-22
設立: 2016年1月 従業員: 3名
資本金: 100万円
TEL: 090-1849-7240
産業Naviページ:-
公式ページ: http://washocook.com

外国人向け料理教室

在日・訪日の外国人に、日本の家庭で食する「和食」を教える事で、日本文化を伝え海外と日本をつなぐ料理教室。
@1品20分で簡単にできる。日本の家庭で食される和食を英語でレッスン。A季節の行事に合わせた、素材とレシピ。B和食の基礎"ダシのとりかた"は必ず毎回実施。ダシを使って色々な和食が美味しくできる事も紹介。Cデモンストレーションをしながら、材料や調味料等を説明。また、日本の調理器具も紹介しながら、料理を実施。Dトレーニングを積んだ16名のわしょクックの認定講師が生徒のスキルに合わせて丁寧に指導。
わしょクック
 

日本の母の味を英語でレッスン

ニュージーランドで見つけたこと

 
海外に家族で移住することを考えていた。グローバルで多様な考え方をする人々の中で暮らし、家族で同じ方向を見つめながら事業を展開したい。では、どこに住もうか?そんな考えを抱きつつ海外をあちこち旅した。
9年ほど前のことだ、ニュージーランドの海辺のペンションに宿泊した。経営するファミリーが、目の前の海でとったアワビ、カキ、タイなどをサーブしてくれる。シンプルだが温かな家庭料理を味わいながら、富永紀子氏は旅人としてでなく、この地にまぎれもなく入り込む自分を感じていた。
そして決心したニュージーランドに移住することを。なにをするかも決めた。日本人の家庭の味をこの地に広めるのだ。そのための足がかりとして、まずは日本で始めてみよう。在日、訪日の外国人に日本の家庭で食する和食を教える料理教室を開くのだ。
このページの先頭へ

味を数値化、きっちりだしを取る

 
外資系化粧品会社で長らくマーケティング畑を歩いていた富永氏は、2014年から週末に在日外国人向けの料理教室を開催するようになった。
相模原市役所で広報を行い、自宅のある相模原市内の国際交流ラウンジで開講する。相模原は外国人が多い。米軍の座間、厚木両基地に近く、フィリピン料理店も多くて、そこで働く女性が日本人と結婚し数多く住んでいる。また、小田急線の新宿方面、小田原方面、江の島方面の分岐点であり、外国人旅行者の利用も多い。料理教室には月30人ほどが集まり、巻き寿司、茶碗蒸し、味噌汁、デザートの抹茶プリンを一緒につくった。
レシピは、6年前から同居するようになった夫の母、料理上手の孝子さんから習った和食がベースになっている。
「義母の料理は、彼女が育った徳島の素朴な田舎料理です。特別に凝ったものではありません。塩加減や調味料の量も適当。でも、なにより、だしをしっかりとるのがおいしさの秘訣なんです」
富永氏は、誰にでもつくれるように調味料などの分量をメジャーで、煮炊きの時間もきっちりと数値化し、1品20分で簡単に仕上がるようにした。だしの取り方は毎回実施。きちんとだしを使うことでさまざまなおいしい和食になることを紹介する。だしを取るレクチャーは、外国人受講者にも好評だ。
孝子さんの料理について、富永氏は、「徳島料理というより義母がつくる独特の味」だと語る。そう、日本の母の味を英語でレッスンし、世界に広めるのだ。
このページの先頭へ

神奈川県に恩返しを

 
2016年、わしょクック株式会社を設立。本格展開を始める。コーポレートマークのかっぽう着姿の女性は、孝子さんである。
自宅のほか、四谷のキッチンスタジオで週2〜3回開講。旅行会社のツアーの一環で訪日外国人を受け入れたり、日本語スクールの課外アクティビティーで留学生に教えたりする。団体旅行の外国人にしてみれば、日本の一般家庭を訪ねるのも面白いようだ。
巻き寿司は人気。かんぴょうなどの乾物を戻す、だしをとる、煮る。きゅうりの板摺をする。巻き寿司は、日本料理の基礎であり、見た目も華やか。外国の方は酢飯がとても好きで、サーモンのデコレーションケーキ寿司なども盛り上がる。
彼らにとって、「料理教室は習うというよりイベント。気持ちを盛り上げ、手取り足取り一緒に料理し、“エクセレント!”と盛り上げる」ことが大事と語る。認定講師の養成スクールも開講したが、講師候補生へは、「外国の皆さんは流暢な英語で日本料理が習いたいのではない、60パーセントがジェスチャー」と伝えている。そして、「単に料理講師になるのではなく、いかにビジネスとして拡大していくかがカギ」であるとも。そのために、企業とタイアップできるよう共に企画書を練り、マスコミにアピールするコツを伝授する。その人の持っている優位性や、地域性に合わせて一緒に個性的な講師像を創り出していく。
そうやって手塩にかけた講師たちが、「グ ッと成長する瞬間が見えた時には、本当に嬉しい」と言う。BENTOとして海外でも名高い日本のお弁当。教材としてキャラ弁を教え子の講師と一緒につくり上げた時は幸福を感じた。現在、認定講師35人。フランチャイズ10支部。目標は100支部で、それが海外に移住する時だという。
「ずっと住んでいる神奈川県に恩返しがしたいと考えていました。今回の受賞は、そのための活動を始めるお墨付きをもらえたと考えています」
このページの先頭へ
▲ページトップ