特別賞 アイ・ケイ・シー株式会社

代表取締役: 木村 光夫
所在地: 〒247-0066 鎌倉市山崎308-1
設立: 2011年2月 従業員: 1名
資本金: 300万円
TEL: 0467-45-3080 / FAX: 0467-44-6660
産業Naviページ: http://www.navida.ne.jp/snavi/100203_1.html
公式ページ: http://www.ikc-shonan.co.jp

おそうじおまかせ隊 誰にでも素早く簡単にできる車のシート洗浄・椅子の洗浄作業システム

自動車内装やオフィス等の椅子についた他社では落とせない頑固な汚れやキツイ臭いを洗浄・クリーニングする事業です。
自社で使っている洗浄機及び専用洗剤の販売をフランチャイズ方式にて加盟店を募集しながら行っています。
2014年5月より消臭作業事業として自動車レース業界スーパーGT300・500レースにてチームRTA(オートバックスレーシングチーム亜久里)ドライバーのヘルメット、レーシングスーツの消臭サポートを実施、他にスーパーGT、スーパー耐久車両へ消臭剤を提供しています。
 

自動車内装クリーニングという業種体の誕生

父の介護の果ての気づき

 
国産車ディーラー、輸入車ディーラー、インポーター直営店など自動車業界に20年以上にわたり携わってきた木村光夫氏は、父の介護で職を離れた。いわゆる介護離職である。
必死の介護もむなしく父は旅立った。すると、あることに気づく。介護車両の臭いと汚れだ。それは、介護真っ最中には、気づかなかったことであった。介護車は、病人や身体の弱った高齢者が利用するものである。衛生面からもなんとかならないものだろうか―
車検などの整備。ボディの磨きやコーティングを行うカーディテーリング。車の傷やへこみの修理を行う板金塗装。タイヤ交換などカー用品の取り扱いといったあたりが自動車をめぐる業種体である。車内清掃については、カーディテーリングのカテゴリーに近いが、実際のところは手つかずに近い業種であった。
大手メーカーがルームクリーニングシステムを商品化したが、結局は撤退した。中古車の商品化に向けて行っているメーカーがあるが、完璧な清掃が行えず、自社の中古車部門での販売を諦めるケースも多々ある。自動車の内装清掃は不可能が不文律化していたのだ。
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新しい、そして真のシート洗浄

 
自動車の内装クリーニングの障壁はシート洗浄である。これまでシートを丸洗いしようとすると、シートを車から外し、洗剤を吹き付けて湯や水ですすぐという方法を取っていた。これは汚れが落ちにくく、作業したという行為だけでシート洗浄が済んだという暗黙の了解となっていた。また、乾かすのにも時間がかかった。丸一日程度かけて乾燥させる必要があった。乾燥が不十分だと、たとえ見かけがきれいになっていたとしても雑菌が繁殖してしまうというケースも。
2010年の7月から準備に入っていた木村氏は、翌年2月にアイ・ケイ・シー株式会社を設立、シート洗浄を本格的に行う自動車内装のクリーニング会社をスタートさせた。
従来はブラシでゴシゴシ擦るので生地が傷みやすくなる作業が主流だったが、同社が行うシート洗浄とは、除菌剤配合のアルカリ性洗剤を塗布し、汚れを浮き立たせる。そこに協力会社と共同開発した金属製吸 い込みノズルを持つバキュームクリーナーを使い、仕上げ用の抗菌剤配合のリンス洗剤を噴霧しながらすすぎと吸い取りを行う。リンス洗剤が、アルカリ成分を中和、pHダウンしながら集塵機の吸引力によって汚れと一緒に水分を吸引してしまう。起毛効果もあり生地の柄も甦る。
作業は、シートを車内に装着したままの状態で行える。従来の洗浄方式では吸い取った廃液が8〜10リットルだったのに対し、1リットル出るか出ないかに劇的に減ったことで、シートも外すことなく短時間で乾き、その日のうちに車を使うことができる。洗剤は、飲み物の染みや食べ物の汚れ、タバコのヤニなども分解できるほか、嘔吐やペット臭も除去。洗浄と同時に除菌抗菌効果もある。
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成功させるには本物でなければ

 
木村氏は、自社の洗浄機および専用洗剤を使ったクリーニングシステムをフランチャイズ方式で展開する方針を当初から固めていた。「始めるに当たっては、ブランディングのために宣伝広告はいっさいしませんでした」
インターネットやSNSで実演するうちに「値段は高いし、こんなの嘘だろ、と中傷する書き込みが見られるようになって、やっと認められたと思いました。やっかみがあるから、そういう声が上がるんです」
木村氏は『おそうじおまかせ隊』のフランチャイズ募集へと一気に舵を切った。現在では全国に28の加盟店があり、その数は広がり続けている。シート洗浄は自動車内にとどまらず、飲食チェーンやブライダルサロンからも注目を集めている。そのほか、消臭作業事業として自動車レース業界でドライバーのヘルメットやレーシングスーツの消臭サポートを実施し、こちらも広く普及させていく予定だ。
改良を重ねた洗浄機も専用洗剤も「今や完成の域にある」という木村氏は、シルバーや主婦層の雇用を含めて、おそうじおまかせ隊への参加を広く募っている。「誰にでも、素早く、簡単に」がキャッチコピーだ。
起業の際“こんなビジネスは無理”との声を多く耳にした。しかし、それまでないものだからこそ、可能性を秘めているなとも感じた。そして、成功させるには本物でないとダメだとも。「今回の受賞は、内装クリーニングというビジネスが認められ、自動車関係のひとつの業種体となった証だと思っています」と木村氏は胸を張った。
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