奨励賞 株式会社タムラコーポレーション

代表取締役: 岡 一郎
所在地: 〒210-0007 川崎市川崎区駅前本町15-5 15番館8F
設立: 1989年3月 従業員: 68名
資本金: 1,000万円
TEL: 044-221-7271 / FAX: 044-221-7278
産業Naviページ: http://www.navida.ne.jp/snavi/100196_1.html
公式ページ: http://www.tamura-c.co.jp

販促便

販促便とは、配送や宅配などのいわゆる「お届けサービス」と展示や調査、交渉などの「販売促進支援サービス」が一体となった弊社独自の物流サービス名です。
お客様からお預かりした商品を「運ぶ」だけでなく、「顧客接点地」を最大限活かし、販売促進により大きな効果を生む物流サービスです。今までリーチすることのできなかった顧客へのアプローチとクライアント様へのコストダウンを同時に実現します。
弊社にとっても付加価値サービスとして運賃に加算できるサービス事業です。
 

商品は“人”であり目に見えないサービス

運ぶものを創造する

岡社長(右) 梯マネージャー(左)
株式会社タムラコーポレーションは1976年創業、今年40年目を迎える。1台の赤帽軽自動車のオーナードライバーとして貨物運送事業を始めた同社だったが、起業当初から“運ぶものを創造する”をコンセプトとしていた。
「A地点からB地点へ荷物を運ぶだけなら誰でもできます。そこに付加価値を与えてこそ、自社オリジナルの商品となります」そう語るのは同社代表取締役・岡一郎氏である。
それをまず具現化したのが1983年に行った直販流通である。大手出版社の刊行物を取次店を通さず、印刷会社から書店へと配送。納品、集金だけでなく、新刊書籍の展示場所の交渉、ポスターやPOPを展示して売上アップに貢献した。
それは神奈川全域と静岡の一部までを網羅した。
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ブランディング

販促便
こうした営業サービスを実施する物流企業はなかった。まったく新しい業態であり、認知度も低いため、新規の申し込みは、取引先からの紹介がほとんどであった。
それが一気に花開いたのは2012年、東京ビッグサイトで開催された「販促EXPO」への出展がきっかけだった。その名も「なでしこ販促便」。ただ運ぶだけでなく、販売物の設置場所や販促物の展示交渉など、売り場担当者との折衝は人当たりが柔らかい女性が適していると、女性力にフォーカスして商品化したのである。
その後、自社の強みを見直し、より分かりやすいネーミング、料金体系を掲げ、「販促便」として商標登録した。専用のシャツユニホームはボタンダウン シャツを採用。運送のイメージを払拭する企業イメージを創り上げた。名刺や会社パンフレットも薄いピンクをモチーフに作成するなどブランディングを図っている。 
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販促と運送をワンストップで

「“運送”ではなく“サービス業”です」と岡氏は力説する。
たとえば飲料水の販促活動を例にとってみよう。倉庫から飲料水と販促物を店舗まで運ぶ。店舗で、飲料水を宣伝リーフと一緒に袋詰めしたり、宣伝の首輪をボトルに付ける。セッティングした飲料水を店舗で配布する。クライアントは、これらを販促支援を主とする人材派遣会社、倉庫流通加工会社、運送会社などを別々で手配することになる。ところが、これをワンストップで実施できるのが同社の販促便である。
それだけでなく、在庫数や売れ筋、売り場の展示状況を写真で報告している。こうしたフォトマーケティングサービスを「フォトマ」とし、リアルタイムにクラウド上で現場状況が確認できるサービスをリリースし、内容を進化させている。化粧品や家電品など、店舗の棚や量販店の売り場に自社製品がきちんと並んでいるかをチェックして回ることを店舗巡回、ラウンダー、ルート点検などと呼ぶが、販促便がこれを受ける場合、メーカー社員のような対応を求められる。出入りする場所が作業服では雰囲気に合わない場合はスーツを着用するなどフレキシブルなセミオーダーを受け付けている。
声かけポスティングも好評だ。割引サービス付きチラシのポスティングを行っていた飲食チェーン店が、平日ランチタイムの集客アップのためこれを利用した。近隣企業を販促便スタッフが訪問し「従業員は何人ですか?」と声かけし、人数分の割引券を置いていくサービスだ。これにより、140%以上来店が増えたという報告がある。
また、販促便の女性スタッフによる交渉力で、雑誌を面陳(書店で、本をラックに立て、背ではなく表紙を見せて陳列する売り方)にしたところ、改善前に比べて約20%も売り上げがアップしている。
あくまで販促がメインであり、足回りは付随するものなのだが、岡氏は「入り口はどちらでもよい」とも言う。販促便があまりに新規なサービスであり、まずは浸透させるのが第一である、と。「そういう意味で、販促便元年と捉えています。ホームページもリニューアルし、ニーズと費用対効果を紹介しています」
今回の産業Navi奨励賞については「非常に嬉しく思っています。製造業は目に見える形が商品です。弊社の商品は“人”であり、目に見えないサービスです。それを具体的にアピールするうえで、具体的に分かっていただけるひとつの評価であると思います」と岡氏が満面の笑みを浮かべた。
社員一同 
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