
去る9月27日、象の鼻テラスにて、横浜ランデヴー プロジェクトから生まれたブランド「スローレーベル」のお披露目会「SLOW LABEL DEBUT EVENT」が開催された。
※横浜ランデヴー プロジェクトについては下記の記事をご一読ください。
http://www.navida.ne.jp/sangyo/coment/rendevouz0802.html
「スローレーベル」とは、障がい者×アーティストの手作り雑貨ブランド。
「マスプロダクションから、スローマニュファクチュアリングへ」
が基本コンセプトの、大量生産では実現できない自由なものづくりをめざす、新しい試みである。
会場に到着すると、「S」のシンプルなブランドロゴが印刷された多数の風船が目に飛び込んできた。



ディレクター 栗栖氏
「自分が障がい者であることで、フェアな立場で仕事ができる気がします」
そう語るのは、スローレーベル ディレクターの栗栖氏。
彼女は、骨肉腫の後遺症により右足が不自由になってしまった。
そのことも、このプロジェクトを手がける一つの理由だった。
「障害者を支援することが、プロジェクトの目的ではありません。障害者もアーティストも、みんな対等に、それぞれの特性を活かしあいながら、その出会いによってしか生み出せない製品を楽しみながらつくっています」
アーティストもゆっくりつくることにメリットを感じていた。
あるアーティストはこう語る。
「普段は納期に追われ、自由に好きなものがつくれないんです。でもスローレーベルでは、ゆっくり作業を行うことによって自由な発想で好きなもの(良いもの)がつくれるんです」
そして、驚くべきことに障がい者施設で製作作業を行っている障がい者の体調が好転したというのだ。
障害によって普段は曲がらない手が、作業中には曲げられるようになるといった事例もあり、リハビリにも効果があるようだ。
「みんな生きがいを見つけたように、楽しそうに作業してますよ」
そう語る、施設のスタッフの方の顔は本当に嬉しそうだった。
ひとつひとつが手づくり、故に量産ができない。
障がい者×アーティストのコラボでは“良いもの”はつくれるが、生産量に限界がある。需要に対して供給が間に合わないのである。
それが、スローレーベルの懸案事項であった。
そこで、2011年からスローレーベルが掲げるのは、前述の2者に「企業」を加えた3者によるコラボレーションである。
高い技術と専門性を持つ地元・横浜の企業と組めば、量産が可能になるうえ、横浜の活性化にもつながる。非常に魅力的なプロジェクトである。
10月5日より横浜島屋では、「スローレーベル」ショップが期間限定でオープンしている。
中小企業にとって、地元の大手百貨店である島屋で、自社の関わった製品を販売できるということは、確実に販路の拡大につながる。

![]() |
![]() |
産業Navi会員である中小企業の中には、素晴らしい技術を持っているにも関わらず販路が確立されていない企業が存在する。
そのような中小企業にスポットを当て、このようなプロジェクトに紹介することにより、販路拡大のきっかけを次々とつくっていきたい。
きっと、中小企業に活気をもたらすカンフル剤となるはずだ。
下記はスローレーベルのイベントや、商品を販売している取り扱い店等の情報である。ぜひ一度手に取っていただきたい。
<ショールーム>
象の鼻テラス
横浜市中区海岸通一丁目